まずゴミ出しルールの周知徹底
堺市にある単身マンションのオーナーさまに管理受託前からお聞きしていたゴミ問題。ゴミの出し方に問題がある入居者が複数名いることをお聞きしていたので、管理受託後すぐに対応を開始しました。
まず着手すべきは、ルールの周知です。
ゴミ出しのルールを知らない、または確認できないから守れないというのであれば周知ができれば、ほぼ解決できます。
ゴミ置き場に回収曜日の張り出しから、分別のお願いシート、粗大ごみの放置禁止の張り紙まで掲示し、注意喚起を徹底はしたものの、一向に改善されない状況でした。
「これで改善できれば苦労はしないよな」と思いながら、次の対策の検討に入ります。

母国語へ変換した張り紙を追加
入居者への対応の在り方を見直すため、各入居者との賃貸借契約書を確認していると外国籍の入居者が3名いることに気づきました。
日本語が読めないであろう外国人に対し、日本語で書かれた張り紙を掲示しても理解はできません。ルールを守ろうにもルール自体読めなければ守れません。
3名の外国人入居者の国籍と母国語を調べてみると、「英語、ベトナム語、中国語」の3言語だとわかったので、その3言語に変換した張り紙を追加で掲示、同様に手元に残すパンフも3言語分用意、手渡し、改善を促します。
これまでオーナーさまが悩まされていたゴミ出しの問題は、たったこれだけのことで改善しました。

外国人トラブルの原因
外国人トラブルの多くは、外国人が生活上守るべきルールを知らない、または理解していないことが原因で発生しています。
生活習慣の違いがあるのは当然で、言葉の壁の課題から、「何がどう違うのか?」をきちんとわかるように知らされていないことが原因になっていることが多くあります。
今後も、外国人の受入れを積極的に進めていくことを決定している当物件で、必要になる対策が、入居時点で入居者の母国語で書かれたゴミ出しルールのパンフを用意しお渡しすること。住んでからではなく、入居する時点で渡すのがポイントです。
生活習慣の違いから起こるトラブルは、外国人が日本で暮らす際の生活ルールを知らないことによって起こります。ルールを知れば改善することも多いことはこの事例の通りです。そのためには、きちんと「伝える」手段を持つ必要があります。知らない事を知らせる工夫が必要です。言葉で伝えきれなかったり、曖昧な部分は「文書」にして読んでもらい、習慣化するまで確認できる工夫まで手配しておくことで、多くのトラブルは防ぐことができます。
受け入れるための準備
駅から遠い、築年数が古い、需要の割に競合する物件が多い等、空室課題がますます深刻になるであろう物件では、入居者ターゲットを広げることは避けることができない対策です。外国人を積極的に受け入れるのもそのひとつです。
ターゲットを広げることは意思決定で可能ですが、ただそれだけでは管理運営はできません。広げるかぎりは、受け入れる体制、入居者管理ができる仕組みが大事になります。
外国人入居を積極的に進めたくないオーナーさまの中には、トラブルの発生に危惧があるからという方がいらっしゃるかもしれません。
こうしたトラブルは、外国人を受け入れるノウハウを持つ管理会社であればクリアできる可能性があります。
エスタス管財では、外国人受入れを積極的に取り組むことで対応力を磨き、トラブル抑止と解決ノウハウを駆使して入居促進を進めています。
外国人入居にご興味がおありでしたら一度ご相談ください。