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2022.09.21

#空室対策

劇変!満室が続くエントランスへの改修手法を教えます。

劇変!満室が続くエントランスへの改修手法を教えます。

「物件の顔」と言われるエントランス。
エントランスが汚いマンションのイメージはおのずと悪く、空室内覧に来たお客さまが申込みをしてくる確率を大きく下げてしまい、入居促進効果は期待できません。
そればかりか入居中の方にとっても、毎日通る場所が汚れていては住み心地が悪くなる一方で、退去促進に繋がりかねません。

自転車が溢れ、ゴミが散乱、鳥のフン害に悩まされていたエントランスを、劇的に変化させた改善手法をご紹介します。

課題

  • エントランスが汚いと、どんな影響があるのか?
  • エントランス改修のタイミングは?
  • エントランス改修で失敗しないポイントは?

解決

  • 空室募集の妨げ、退去を促進することになり、入居率に影響あり。
  • 近隣住民からのクレームが出てくれば対処すべき最終ライン。
  • スペースの確保がポイント。そのためには思い切った撤去も。
  • エリア

    大阪市阿倍野区

  • 物件種別

    1棟マンション

  • タイプ

    ファミリー・単身混合タイプ

  • 戸数

    16戸

  • 構造

    鉄骨造

エントランスはマンションの顔です

 入居希望者がマンションに案内されると、まず目にするのが「エントランス」部分です。

この最初のコンタクトで、エントランスが汚く、散らかっているとそのマンションの第一印象はすこぶる悪くなります。

室内はリフォーム済みでキレイであったとしても、第一印象が悪いせいで、その後のリカバリーが虚しく、申込までに至らないケースが多くなります。

特に小規模のマンションではマンション入り口付近にゴミ置き場があることが多く、そのゴミ置き場が汚く、ゴミが散乱していたりすると、不衛生な印象だけでなく「マナーが悪い入居者が多い」とアピールしていることになります。

その結果、室内を見ずにエントランスだけで判断され、内覧を中止する人がでてくるなど、空室募集におけるマンションの入口やエントランスの維持状態は極めて重要です。

溢れかえった自転車、ゴミ、それから鳥のフン

 当マンションのエントランス前には、小さな自転車置き場とゴミ置き場、小さな花壇があります。

そもそも部屋数の割に自転車置場が小さいので、自転車が枠外に溢れているうえに、ゴミ庫のないゴミ置き場のためゴミが散らかりやすく、散らかったゴミで更に自転車が置きづらい状態に。
追い出された自転車が前面道路まで溢れてしまうことで、通行車両の妨げとなり、近隣の住民の方からもクレームが入るという、悪い連鎖が発生していました。

 また、使われていない小さな花壇には粗大ごみが不法投棄されることが多く、数日もするとどんどん積み上がる始末。

更にはエントランス前にある大きな植栽には、夕刻から多くの鳥が集まりフン害を発生させているという対処すべき事柄が複数重なる事態です。

この状態は、近隣住民の迷惑になるだけでなく、満室への機会損失を放置する事になると判断し早急に改善策を講じることになりました。

改善策① 植栽対策~ゴミ置場設置

まず植栽の対策からスタートです。

最も大きなスペースを占める植栽をどう処理するかでエントランスの状況は変わると判断していたこともあり、植栽の行方を決める必要があります。

エントランスに緑があるというのは良い印象を与えるメリット面があります。

逆にデメリット面は当該マンションのように鳥のフン害や鳴き声による騒音の問題、さらには定期的な剪定コストが発生することが挙げられます。

当該マンションでは、緑のあるメリットを感じてもらえる状況には既になく、真逆のデメリット面が色濃く映ってしまっていることから、思い切って、植栽そのものを撤去することを決定。

撤去することで生まれるエントランスのスペースを有効に使えるという考えからの判断でもあります。また、植栽を撤去したことにより、植栽剪定コストも不要となり、BM経費削減にも繋がります。

改善策② 花壇撤去〜自転車置き場拡張

 撤去した植栽のスペースには、新たにゴミ庫を設置。これまではゴミをその場に置いておくだけだったため、ネットはしてあってもカラスや猫に荒らされ気味だったものが改善されます。

 次に着手したのは、既に使われなくなった花壇が粗大ゴミ置場化している課題に対し、この花壇を撤去し、自転車置き場として利用できるようスペースを拡張。これまでよりもプラス6台の自転車が置けるようにし、部屋数と自転車置き場のバランスを是正することができました。

改善策の成果:エントランスイメージが一新!

 植栽をなくし、そのスペースに大きめのゴミ庫を新設したことで、ゴミが散乱しなくなり、粗大ごみが放置されていた花壇を撤去したことで、不法投棄されにくい環境に変化。

植栽で影になり隠れがちだったマンションの外観も明るく見えるようになり、エントランス付近が格段にすっきりしました。

 オーナーさまは、特に植栽を撤去する決断は躊躇されました。マンションの外観イメージを考えると、緑があった方が良いのではないかという考えと、撤去されるのが生き物であるということも含め検討を繰り返しました。

入居者に提供する住まい環境の整備の他、共同住宅はマンションの住民だけでなく、近隣住民との良好な関係づくりも重要なことから、そのクレームへの是正対応として、植栽だけではなく、自転車の課題、ゴミの課題の解決を含めて小手先ではなく、エントランスを一新する必要があると判断、決断されました。

 工事完了の後、ゴミが散乱することがなくなり、入居者の方にも満足いただいているため満室状態を維持しています。近隣住民の方からのクレームも是正され、不満は解消されています。

空室が続く原因は、意外とエントランスの第一印象が影響しているかもしれません。

一度、ご自身のマンションの玄関廻りを確認いただき、是正箇所がないかをチェックされることをお勧めします。

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