台風による被害発生
2018年9月に近畿に上陸した台風21号・24号は、各地に大きな被害をもたらしました。
当社管理物件でも数棟で被害が発生。
その中の一つ大阪市平野区の単身マンションでの被害が、次の状況です。
・駐輪場のトタン屋根破損
・ゴミ庫2台の破損
・屋上アンテナの破損
・部屋のベランダパーテーションの破損。
入居者さんの生活に支障があり、改善の緊急度高く早急に対応しなければならないと判断できます。
被害状況の確認と対応
まず被害の確認を即日に実施し、修繕業者の現地手配から見積もりの依頼を着手します。
被害状況の確認に現地に入る目的は、スピード解決と入居さんへのフォロー対応です。被害に遭われた方の不便さは話しを聞いてみないとわかりません。すぐに対応できることと時間が必要なことを区別し、きちんと説明する機会を持つことは、不安を払拭し二次クレーム発生抑止に繋がります。

修繕の優先順位
まず着手すべきは、屋上アンテナ破損の修繕です。入居者さんの生活を元に戻すことを優先します。
屋上アンテナが強風により湾曲した事で、入居者さんのうち数名からテレビ視聴ができないと連絡が入ります。テレビ視聴不良の生活面はもちろん、そのままにするとアンテナ落下による事故発生のリスクがあるので、早急にアンテナの交換修繕を実施します。
次に、駐輪場のトタン屋根の改修とゴミ庫2台の新調です。内覧者へも悪印象を与える恐れがあるため急ぎ対応の判断です。
トタン屋根は全面張り替えの修繕を行い見栄えの改善です。ゴミ庫は、破損により隙間から悪臭が周辺に充満。マンション出入口の導線上にゴミ庫があるため、入居者、内覧者への影響を考え、2つとも早急に新調することで改善しました。
最後に部屋のベランダパーテーションの破損への対応です。
301号と302号室の間のベランダパーテーションが破損し、ベランダが使えない状態です。
今回の台風ではこのパーテーションの破損被害が各地で発生していることから、修繕業者の手配に時間がかかることはわかっていたため両部屋の入居者さんにはそのことを説明。修繕に少し時間をいただくこと、少し不便をお掛けすることも納得いただきました。
しかし、これも修繕業者の手配を早くしたことで、2日後には張替対応ができ修繕が完了しました。

保険の活用、キャッシュフローの減少なし
修繕手配と同時に保険事故センターへの連絡段取りを着手し、保険の申請を10日間で完了。
申請までをスピード対応することで、保険金受領のタイミングが変わります。
入居者さんの生活をいち早く回復させるには修繕が不可避であり、ここにはコストが発生します。オーナーさまのキャッシュポジションを悪化させないためには、敏速な保険申請で保険金受領のタイミングをできるだけ早めたいところです。
緊急時でもオーナーさまの手もとのキャッシュをできる限り減少させないよう対処するのも管理会社の大事な役割です。
台風の被害は予期できるものではありません。自然災害や事故による被害が発生することを考え、適正な保険の加入しておくこと、事故発生時には、敏速な申請の段取りを実行することが重要です。
もはわ大阪も例外ではなく、楽観視してはいけません。保険の加入内容、対応に不安があるようでしたら一度当社までご相談ください。